企業の人手不足感続く 正社員もパートも

 厚生労働省が25日発表した2月の労働経済動向調査(年4回実施)によると、企業が人手不足と感じていることを示す指数は55期連続で「不足」が「過剰」を上回った。パート労働者も62期連続で不足が上回った。
 指数は「不足」と回答した事業所の割合から「過剰」と答えた事業所の割合を差し引いて算出。正社員は不足51に対して過剰3で指数はプラス48、パートの指数はプラス30だった。
 調査は四半期ごとに行っており、正社員のプラスは2011年8月から、パートは09年11月から続いている。
 産業別で見ると正社員は「学術研究、専門・技術サービス業」が63で最も高く、「建設業」61と続いた。パートは「宿泊・飲食サービス業」の52が最高だった。
 調査は主要産業の従業員30人以上の事業所を対象に2月1日時点の状況を尋ね、2996事業所が回答した。今回は25年卒の学生を計画通りに採用できたかどうかも聞いた。大卒(理科系)と高卒は、どちらも56%の企業が計画に達せず、大卒(文科系)は48%が計画に届かなかった。
(共同通信社)