北海道電力の子会社「ほくでんサービス」(札幌市)の上司からたばこの火を体に近づけられるなどのパワーハラスメントを受け精神的苦痛を受けたとして、元社員の男性(44)が、上司と同社に計約970万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、札幌地裁は6日、上司らに計33万円の賠償を命じた。ほくでんサービスは「判決内容を精査し対応を検討したい」とコメントした。
小野瀬昭裁判長は判決理由で、上司はやけどなど傷害を負わせる可能性がある行為を故意にしており、男性の損害に対し責任があると指摘。職場の敷地内で、業務時間中などに行われており「職務の延長線上におけるもので、会社も使用者責任を負う」と判断した。
判決によると、男性は2016年4月から勤務。20年5月ごろ~10月、職場内の喫煙所で複数回、たばこの火を近づけられ、休職を経て22年12月に退職した。
(共同通信社)