厚生労働省は17日、主要民間企業の昨年末のボーナス平均妥結額が89万1460円(前年比4・93%増、平均年齢40・1歳)で、集計を始めた1970年以来、過去最高額となったと発表した。過去最高の更新は2019年以来5年ぶり。厚労省の担当者は「近年の春闘における大幅な賃上げが反映されたのではないか」と話している。
厚労省によると、21業種中18業種で前年を上回った。平均妥結額が最も高かったのは、自動車103万8777円(同7・15%増)。鉄鋼98万2366円(同2・55%増)、化学98万1348円(10・38%増)が続いた。
対前年比の増加率で見ると、機械90万7559円の22・99%増が最も高かった。2番目はサービス59万6191円の13・02%増だった。
前年を下回った3業種は、食料品・たばこ69万4965円(同16・76%減)、金融・保険68万7024円(同7・77%減)、非鉄金属81万2977円(同1・31%減)だった。
集計対象は資本金10億円以上、従業員千人以上の労働組合がある企業のうち、妥結額を把握できた324社。労組の平均要求額は、把握できた233社で93万3804円だった。
(共同通信社)