厚生労働、文部科学両省は15日、来春の卒業予定で就職を希望する大学生の10月1日時点での内定率が、前年比1・9ポイント減の72・9%だったと発表した。新型コロナウイルス感染拡大の影響で落ち込んだ2020年(21年3月卒)以来4年ぶりの減少となったが、1996年の調査開始以降では7番目に高く、厚労省の担当者は「人手不足を背景に依然として高い水準だ」としている。
厚労省によると、内定率は就職先を決めた学生数が反映されるといい、担当者は「複数の企業から内定を得て、就職先を決めかねている学生もいるようだ」と分析している。
大学生の内定率は、全国の国公私立62校の4770人に電話や面接で調査した。男子71・5%(2・4ポイント減)で女子74・5%(1・3ポイント減)。文系72・8%(2・2ポイント減)、理系73・1%(0・6ポイント減)だった。
地域別では、関東83・6%(0・8ポイント増)、北海道・東北61・1%(0・4ポイント増)で増加したが、中部71・9%(5・3ポイント減)、近畿68・9%(4・1ポイント減)、中国・四国65・8%(4・1ポイント減)、九州64・9%(1・9ポイント減)で減少した。
短大は2・4ポイント増の42・3%。専修学校(専門課程)は1・1ポイント減の51・8%だった。
(共同通信社)
2024年11月15日 共同通信社