キャリアの仕組みの変革、目標管理の立て直し、
コミュニティー・ラーニングの拡大の3点から、
自発的なリスキリングを実践
人的資本経営に代表される「人への投資」は近年、政府や自治体間においても重要施策の一つに位置づけられ、民間企業におけるリスキリングへの注目もより高まっている。本来は「新たな分野や職務におけるスキル習得」と定義されるが、現在は「職業能力の再開発、再教育(=学び直し)」の意味で使われることも多い。
一方で、既に一定水準のスキルを有する、ないしは経験や知見が豊富な場合に、学びへの意欲は低くなりがちであるという課題も見られ、この傾向は一般にミドル・シニア層で表出しやすい。
そこで本記事では、パーソル総合研究所の小林祐児氏に、ミドル・シニア層に自発的・積極的にリスキリングに参加してもらうための意識づけや具体的な取り組みの内容について解説いただいた。

こばやし ゆうじ
株式会社パーソル総合研究所 上席主任研究員