2024年07月30日  共同通信社

6月失業率2・5% 5カ月ぶり改善

 総務省は30日、6月の完全失業率(季節調整値)が前月に比べて0・1ポイント低い2・5%だったと発表した。5カ月ぶりに改善した。厚生労働省が同日発表した6月の有効求人倍率(同)は、前月を0・01ポイント下回る1・23倍で、3カ月連続で低下した。
 総務省は新たに求職する人が減ったことなどから、失業率の改善につながったと説明している。
 一方で厚労省によると、新規求人数を主要産業別でみると、製造業が前年同月比14・6%減、建設業は12・8%減だった。担当者は物価高に伴う経営コスト増が影響していると要因を分析。「どの産業にも求人を控える企業がある」と指摘する。
 男女別の失業率は、男性が前月比0・3ポイント改善の2・6%で、女性は0・1ポイント悪化の2・4%。完全失業者数は前年同月比2万人増の181万人だった。 
 都道府県別の有効求人倍率は、最も高い東京都が1・82倍。最も低いのは神奈川県の0・93倍だった。
(共同通信社)