「経営サイド」「社員サイド」双方の視点・ニーズを踏まえた
育成マネジメントの実現
経営理念の整備や人材戦略の策定、人事・処遇制度の改定を行った際に、その狙いを中長期で実現していくためには人材育成体系の策定・再整備が必要になる。昨今の人的資本経営の潮流から、人材育成に対して、「企業価値向上」という成果への貢献が要求されるようになってきている。そこで、従来の人材育成体系の課題に対応するだけでなく、目指す人材戦略と連動した体系としなければならない。また、経営理念・ミッション・ビジョンとの一貫性や、スキルマップの現状とのギャップ解消、人事・処遇制度との整合性にどう配慮するかなど、留意すべき項目は多岐にわたるため、見直し・再構築に際しての方向性やアプローチの方法をよく整理する必要があるだろう。
本記事では、人材育成体系を再考し、実際に体系を再構築する際のプロセスや検討要素など、人材育成体系づくりのノウハウを、日本能率協会コンサルティングの中村文生氏、佐藤達実氏に解説いただいた。

なかむら ふみお
日本能率協会コンサルティング
組織・人事コンサルティング事業本部 HCM推進センター センター長

さとう たつみ
日本能率協会コンサルティング
組織・人事コンサルティング事業本部 人材・組織開発センター