採用充足率は低迷し、学生優位の売り手市場が続く。
選考後は丁寧なフィードバックなど、
内定者の志望度をより高める工夫が重要
2024年の新卒採用における充足率は74.7%となり、近年で最も低い水準となった(2023年10月1日時点。リクルートワークス研究所調べ)。少子化に伴い22歳人口は減少の一途をたどっており、新卒採用活動をめぐる企業の状況は非常に厳しいといえる。また、採用の「通年化」「長期化」の進行も著しく、以前と同様の採用手法では、質・量のいずれの面でも十分な学生を確保することは困難になるだろう。学生の置かれている状況を理解し、さまざまな工夫をしながらアプローチしていくことが、今まで以上に求められている。
本特集では、㈱文化放送キャリアパートナーズ 就職情報研究所の平野恵子氏に、25年卒採用の2月までの動向分析とともに、2024年3月以降の予測と、25年卒採用に向けた留意点や対応策について解説していただいた。

ひらの けいこ
㈱文化放送キャリアパートナーズ 就職情報研究所 所長