連合は1日、千葉県浦安市で中央委員会を開催し、2024年春闘で「5%以上」の賃上げを求める闘争方針を正式決定する。歴史的な物価高が続き、実質賃金がマイナスで推移している現状を踏まえ、23年春闘の「5%程度」より表現を強めた目標を掲げて継続的な賃上げを目指す。
10月に発表した24年春闘の基本構想では、基本給のベースアップ(ベア)を3%以上とし、定期昇給分と合わせて5%以上の賃上げを要求するとしている。
連合傘下の労働組合は23年春闘で、29年ぶりの高水準となる平均3・58%の賃上げを達成した。それでも物価上昇に追いつかず、厚生労働省の統計では、今年9月の実質賃金が前年同月比2・9%減で18カ月連続のマイナスとなった。
(共同通信社)