九州保健福祉大(宮崎県延岡市)の助教だった女性が2018年に雇い止めされたのは不当だとして、運営する岡山市の学校法人に地位確認や賃金の支払いを求めた訴訟の判決で、宮崎地裁延岡支部は6日、雇い止めを無効とし、未払い賃金と現在の契約が満了する来年3月までの賃金の支払いを命じた。
和田将紀裁判長は判決理由で、入学者減少で人員削減の必要があったという学校法人側の主張に「収入の減少などを具体的に試算した上で、人員削減の必要性を検討したことを認めるに足りる証拠はない」と指摘。雇い止めは合理的な理由を欠くと判断した。
(共同通信社)