楽天と上司に賠償命令 会議中暴行、218万円

 楽天グループで契約社員として勤務していた男性が、会議中に上司から暴行され神経症状が出たなどとして、上司と同社に約1億4900万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁(金沢秀樹裁判長)は24日、暴行との因果関係を認め、上司と同社に約218万円の支払いを命じた。
 判決によると、男性は2016年6月の会議中、口論になった上司に服をつかまれ、首の後ろの靱帯が一部石灰化し、神経症状が出ているとの診断を受けた。心療内科ではうつ病とされ、16年7月末に退職した。
 金沢裁判長は、暴行は頸髄を損傷させる危険性があったとし、暴行と神経症状やうつ病との因果関係を認めた。楽天グループについては使用者責任に基づき賠償を命じた。
 楽天グループは「相談窓口の運用や管理職研修などの従業員教育を徹底する」などとコメントした。
(共同通信社)