48日間連続勤務で賠償命令 テレ東子会社に東京地裁

 労働時間を適正に管理せず、48日間の連続勤務をさせられたとして、テレビ東京ホールディングス子会社の番組制作会社「テレビ東京制作」(東京)で勤務した女性が、同社に慰謝料として100万円の損害賠償などを求めた訴訟の判決で、東京地裁は29日、違法な勤務と認定し、請求通り100万円の支払いを命じた。また未払い残業代など計約800万円の支払いも命じた。
 判決によると、女性は2006年に入社し、番組制作業務に従事。17年10月に総務部に配置換えとなった後も番組制作に関わり、18年2~3月に48日間の連続勤務をし、適応障害を発症した。
 伊藤由紀子裁判長は「過重な業務による心理的負荷も発病の基盤となっていることは否定できない」と指摘。「このような勤務を余儀なくさせ、違法というよりほかない」とした。
 テレビ東京制作は取材に「判決内容を精査し、今後の対応を決めていきます」とコメントした。
(共同通信社)