育児中の保険料免除延長へ 国民年金、1歳まで検討

 厚生労働省は26日、社会保障審議会(厚労相の諮問機関)の部会を開き、自営業者やフリーランスが加入する国民年金に関し、育児中の保険料免除の期間を延長する検討を始めた。現在、保険料の免除は女性だけで期間は出産予定日の前月から4カ月間。対象に男性を加え、子どもが1歳になるまでの方向で検討する。仕事と育児の両立を経済面で支援する狙い。
 政府は6月に少子化対策を巡り「こども未来戦略方針」をまとめており、その中で、自営業者らの育児中の経済支援は2026年度までに実施を目指すとしていた。
 26日の部会は、受け取る人が増える傾向にある障害年金の改善策も話し合った。
 今後、国民年金保険料の納付期間を現行の20歳以上60歳未満の40年間から、65歳になるまでの45年間にすることなどが、部会の検討項目になる。次期年金制度改革の関連法改正案は、25年通常国会への提出を目指す。
(共同通信社)