2023年03月31日掲載

BOOK REVIEW - 『従業員とのトラブル回避のため、これだけは身につけたい労務のルール・基礎知識』

馬場一成 著
ばば社労士事務所 代表 
B6判/200ページ/1600円+税/セルバ出版 

BOOK REVIEW  ―人事パーソンへオススメの新刊

■ 契約を取れていないことを理由に、現場の管理職が部下からの年休申請を断ってしまった。職場での恋愛のもつれからハラスメント事案が発生した……。このように、何らかの労務トラブルを経験したことがある人事担当者も多いのではないだろうか。採用から就業中、退職まで、労務管理上で対応しなければならない分野は複数にわたり、求められる法令等の知識も広範である。本書では、従業員とのトラブルに発展しそうな労務管理上のさまざまなテーマを取り上げ、人事担当者や管理職、経営者が身に付けるべきルール・基本知識を解説する。

■ 本書は全7章で構成されており、各章で「採用から退職まで」「解雇・雇止め」「ハラスメント」「メンタルヘルス」「福利厚生」「就業規則の不備」「その他の人事・労務トラブル」というテーマを取り上げる。採用・退職や解雇、就業規則といった人事労務の基本領域から、近年関心の高まっているハラスメント、メンタルヘルスまで幅広くカバーされている。また、テーマごとに労働法や裁判例等が取り上げられており、これらを踏まえて基本的なルールや知識が解説されているため、人事の初任者、現場の管理職など、人事労務に詳しくない人でもしっかりと学ぶことができる内容となっている。

■ 従業員とのトラブルを防ぐためには、やはり正確な知識と情報を持って日々の労務管理・マネジメントを行うことが重要である。本書は、社会保険労務士として企業支援やセミナー講師などの活動をしている著者が、知っておくべき人事労務の基本に加え、重要なポイントを深く掘り下げて解説した一冊である。あらためて基礎から学びたい人事担当者、これから知識を身に付けたい管理職、経営者におすすめしたい。

従業員とのトラブル回避のため、これだけは身につけたい
労務のルール・基礎知識

内容紹介
従業員とのトラブルに発展しそうな労務管理上のさまざまなテーマを取り上げ、各テーマの基本的な内容を解説。また、経営者や人事労務担当者、管理職が身に付けるべき人事・労務のルールも説明する。

経営者や人事労務担当者は正確な知識と情報をもって、日々労務管理にあたらなければならず、業務命令を出す立場のマネージャーなどは正しい労務管理を行うことが求められる。

本書をお読みいただくことで、一定の知識を身に付けることができる。人事・労務に関するルールの正しい知識と正しい運用で、従業員との良好な関係を築くことを期待する。