2022年12月20日  共同通信社

奈良女子大教授が敗訴 学長のパワハラ認めず

 奈良女子大(奈良市)生活環境学部の城和貴教授(64)が、学長選考に関する自身の発言を巡って、今岡春樹学長から教育研究評議員の指名を不当に拒否されるなどのパワーハラスメントを受けたとして、大学に330万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、奈良地裁(寺本佳子裁判長)は20日、請求を棄却した。学長の対応に違法性は認められないと判断した。

 判決によると、城教授は2020年12月の学内集会で、学長選考方法を巡って選考会議議長に手紙を出すよう呼びかけた。寺本裁判長は圧力をかけることを扇動するもので不適切だと指摘。学長は21年2月に城教授の評議員指名を拒否したが、拒否に裁量権の逸脱、乱用はなく、パワハラに当たらないと判断した。

 拒否の理由を教授会で説明したことも公益を図る目的だったとした。

 城教授は奈良市で記者会見し「判決は全く不当。控訴する」と述べた。大学は「判決文が届いておらず、コメントは差し控える」としている。

(共同通信社)