勤務先企業の上司8人から長時間☆(口ヘンに七)責を受けるなどのパワハラを受け、うつ病を発症したとして、京都市南区の男性(52)が会社側に慰謝料など約1910万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、京都地裁は31日、約770万円の支払いを命じた。
企業は金属リサイクルなどを手がける「巌本金属」(京都市南区)。担当者は取材に「判決文が届いていないので、コメントできない」とした。
判決によると、男性は2015年9月、顧客に不適切な対応をしたとして上司8人から会議室に呼び出され、暗に退職を迫られた。16年2月にうつ病と診断され、出社困難となった。現在は別の会社に勤めている。
光吉恵子裁判官は呼び出しについて「3時間半を超え、☆(口ヘンに七)責や人格を否定するような発言があった」と指摘。残業が月100時間を超える長時間労働があったことも踏まえ、うつ病との因果関係を認めた。一方、男性が休業中に医師からアルコール依存症の治療を勧められたのに応じなかったとして、賠償額を減額した。
男性は現在も通院中。京都市内で記者会見し「これからも苦しみは続く。納得できる結果ではない」と言葉少なだった。
(共同通信社)