デジタルバッジ

公開日 2022.07.27 深瀬勝範(Fフロンティア 代表取締役・社会保険労務士)

デジタルバッジ(でじたるばっじ)

 特定の知識・技能の習得、または資格の取得などを認定するために、大学や教育機関がオンライン上で発行する電子証明書。「オープンバッジ」とも呼ばれる。
 デジタルバッジは、偽造・改ざんすることが難しいため信頼性が高く、また、SNSで簡単に情報共有できるなどの利便性も高いため、将来的には、紙で発行される修了証に置き換わっていくものと考えられている。
 現時点では、デジタル人材やデータサイエンティストなどが関わる技術分野について、デジタルバッジの普及が進められている。また、欧米の大学では、学位取得よりも細かく区切られた履修単位(マイクロクレデンシャル)を設定し、その単位を修了するごとにデジタルバッジを発行する動きが活発化しており、日本においても東北大学などがこのような仕組みを導入している。
 デジタルバッジには、知識・技能の習得や資格取得のために受講した研修プログラムの内容や、そこでの成績などに関する情報を組み込むことが可能であり、バッジを受けた者を雇用する企業側は、その者のスキルやコンピテンシーなどを具体的に把握することができる。このため、今後、企業が「スキルの見える化」を進める上でも、デジタルバッジが効果的なツールになるものと期待されている。