不妊治療の支援企業マーク くるみん制度拡充、厚労省

 

 厚生労働省は4月から、仕事と子育ての両立支援に積極的な企業を認定する「くるみん制度」を拡充し、不妊治療中の社員をサポートする企業向けの新たなマークを作った。社員の治療負担を軽減し、働きやすい環境を整備する狙い。企業は求人情報や商品にマークを使い、こうした姿勢をアピールできる。

 愛称は「くるみんプラスマーク」。くるみん認定を受けている企業のうち、不妊治療に使える休暇制度やテレワーク、フレックスタイムといった柔軟な勤務制度を導入するなど、条件を満たせば付与される。

 従来のくるみんマークの下にハート形の手が添えられたデザインで、全国から寄せられた81点の作品の中から選ばれた。

 くるみん制度は4月から男性社員の育休取得率の基準を引き上げ、新たに「トライくるみん」を追加。現行の「プラチナくるみん」「くるみん」と計3種類の中から、取り組み内容に応じたマークが付与される。厚労省は中小企業などにも取得を呼びかけたい考えだ。

(共同通信社)