公開日 2022.03.22 深瀬勝範(Fフロンティア 代表取締役・社会保険労務士)
ポータブルスキル(ぽーたぶるすきる)
業種や職種が変わっても通用する、「持ち出し可能な能力」のこと。一般社団法人人材サービス産業協議会(JHR)によれば、ポータブルスキルは、「専門知識・専門技術」のほか、「仕事のし方」と「人との関わり方」があり、それぞれ次の要素で構成されるものとしている。
| 仕事のし方 | 現状の把握 | 取り組むべき課題やテーマを設定するために行う情報収集やその分析のし方 |
| 課題の設定 | 事業、商品、組織、仕事の進め方などの取り組むべき課題の設定のし方 | |
| 計画の立案 | 担当業務や課題を遂行するための具体的な計画の立て方 | |
| 課題の遂行 | スケジュール管理や各種調整、業務を進めるうえでの障害の排除や高いプレッシャーの乗り越え方 | |
| 状況への対応 | 予期せぬ状況への対応や責任の取り方 | |
| 人との関わり方 | 社内対応 | 経営層・上司・関係部署に対する納得感の高いコミュニケーションや支持の獲得のし方 |
| 社外対応 | 顧客・社外パートナー等に対する納得感の高いコミュニケーションや利害調整・合意形成のし方 | |
| 上司対応 | 上司への報告や課題に対する改善に関する意見の述べ方 | |
| 部下マネジメント | メンバーの動機付けや育成、持ち味を活かした業務の割り当てのし方 |
従来の労働市場では、年齢が上がれば上がるほど「専門知識・専門技術」が重視される傾向があったが、業種や職種を超えた労働移動が増加する中で、今後は、ポータブルスキルの重要性が高まっていくものと考えられている。
厚生労働省は、WebサイトにおいてJHRが作成した「"ポータブルスキル"活用研修」のテキストを公開したり、「職業情報提供サイト(job tag)」において「ポータブルスキル見える化ツール」を提供したりするなどして、ポータブルスキルの概念を広めるための施策を実施している。