子育て企業認定に新区分 厚労省、幅広く取得促す

 

 厚生労働省は子育てしやすい企業を認定する「くるみん認定」を巡り、現在の男性育休に関する基準を引き上げるとともに、中小企業などが認定から漏れないよう「トライくるみん」を創設する案を26日の労働政策審議会分科会に示し、了承された。来年4月から始まる。

 大手から中小まで幅広く育休取得を促し、子育て支援に前向きな企業を増やす狙いがある。

 男性育休の取得率に対する基準は「くるみん」が現行の7%から10%、より高い水準を満たした企業が得られる「プラチナくるみん」が13%から30%へ、それぞれ引き上げ。新設の「トライくるみん」は現行の「くるみん」と同じ7%にした。

 くるみん認定では、行動計画や数値目標などの項目の基準を満たした企業は「子育てサポート企業」として認定を得る。商品広告や求人の際にマークを表示することなどにより、企業姿勢を訴えることが可能。税優遇や助成金も受けられる。

(共同通信社)