厚生労働省は22日、2018年3月に大学を卒業して就職した人のうち3年以内に仕事を辞めた割合は、前年比1・6ポイント減の31・2%だったと発表した。高卒者の場合は前年比2・6ポイント減の36・9%。就職後3年目に新型コロナウイルスが感染拡大したため、一部が転職を控えたとみられる。
新卒で就職して3年目に仕事を辞めた大卒者は、17年3月卒が9・9%だったのに対し、18年3月卒では8・3%と1・6ポイント減少。高卒者でも10・0%から8・1%に1・9ポイント減った。同省の担当者は「20年度はコロナ禍で雇用環境が悪化しており、転職活動を控えたのではないか」と話している。
18年3月大卒者の就職後3年以内の離職率を産業別に見ると、宿泊・飲食サービス業が51・5%と最も高かった。生活関連サービス・娯楽業46・5%、教育・学習支援業45・6%と続いた。
規模別では、従業員千人以上の事業所では24・7%だったが、規模が小さくなるほど離職率が高まり、5人未満の事業所では56・3%だった。
(共同通信社)