徳島市職員の停職取り消し 地裁判決が確定

 

 職場で大声を出して秩序を乱したことを理由に徳島市が男性職員を停職1カ月の懲戒処分としたのは不当として男性が市に処分取り消しを求めた訴訟があり、請求を認めて処分を取り消した徳島地裁判決が確定したことが9日分かった。敗訴した市が期限までに控訴しなかったと発表した。判決は3月24日付。

 市によると、男性は上司との人事面談の際、来庁者に聞こえる大声を出したとして2019年1月に停職1カ月の処分を受けた。判決は、懲戒処分には合理性があるとする一方、人事院の処分指針に照らすと減給や戒告が相当として「停職は著しく重い」と判断した。

 市は「停職中の給与を支払うなど必要な手続きを行う。適正な人事管理に努める」としている。

(共同通信社)