外国人労働者172万人 過去最多、20年10月末 コロナ影響、増加率鈍る

 

 厚生労働省は29日、2020年10月末時点の外国人労働者が前年比4・0%増の172万4328人だったと発表した。前年と比べて6万5524人増え、07年に届け出が義務化されて以降、過去最多を更新した。

 増加率は大きく鈍化した。新型コロナウイルスの感染拡大で雇用情勢が悪化し、解雇や雇い止めが続発した影響とみられる。技能実習生は4・8%増の40万2356人。

 外国人労働者数を国籍別に見ると、ベトナムが44万3998人で全体の25・7%を占め、中国(41万9431人、24・3%)を抜いて首位になった。フィリピン(18万4750人、10・7%)が続いた。

 都道府県別では、東京が49万6954人で最も多い。愛知17万5114人、大阪11万7596人の順だった。都市部に集中している傾向がある。

(共同通信社)