物流会社ハマキョウレックス(浜松市)の彦根支店(滋賀県多賀町)で運転手として働く男性2人が、無期雇用に転換したのに正社員と待遇格差があるのは不当だとして、正社員と同等の地位確認などを求めた訴訟の判決で大阪地裁(中山誠一裁判長)は25日、2人の請求を棄却した。
判決などによると、池田正彦さん(58)ら2人は有期契約社員だったが、2018年10月、無期雇用に転換した。しかし就業規則により無期転換後も「無期パート」とされ、同様の運転業務をする正社員と比べ、手当などで月額計約9万円の差額があった。
判決理由で中山裁判長は、同年に労働組合との団体交渉で、同社が無期転換後に正社員にはできないと回答したことなどから、2人は契約社員の就業規則が適用されると認識していたと指摘。転換後の労働条件が、正社員の就業規則に基づくものになるという合意はなかったと判断した。
(共同通信社)