障害者雇用もテレワークを コロナ、厚労省が中間報告

 

 厚生労働省は16日、障害者の就労支援強化に向けた中間報告を労働政策審議会(厚労相の諮問機関)の分科会に示した。新型コロナウイルス感染症が拡大する中、働く障害者がテレワークをしやすい環境づくりの重要性を指摘した。今後は労使や障害当事者らを交えて詳細を検討する。

 働く障害者の特性によって通勤に困難さを感じていたり、対人関係が苦手だったりする人もいる。そうした課題を解決する方法としてテレワークに注目が集まる。

 ただ障害者が働く現場では、通勤した上で対面の支援を基本とするケースが少なくない。中間報告では在宅就労でのテレワークを想定した支援策を検討することが必要だと強調した。

 厚労省は昨年7月、幹部職員らで構成するプロジェクトチームを設置。障害者就労の課題や強化策を議論し当事者団体の聞き取りなどをしてきた。

(共同通信社)