障害者優良雇用4月に認定 中小企業対象、マーク募集

 
 厚生労働省は4月から中小企業を対象に、障害者が働きやすい職場づくりに取り組む優良な企業を認定する制度を始める。認定が分かるマークを作るため、デザインと愛称の案を今月24日まで募集している。優良企業は商品や広告、求人票に記載してPRできる。障害者雇用の促進が狙い。
 企業で働く障害者は増えているものの、大企業に比べてノウハウの少ない中小企業は障害者が就労しやすい環境整備が遅れている。採用が低調な実態があり、厚労省は従業員300人以下の企業に限定した認定制度を新設して後押しする。
 認定制度には、法律で定められた割合以上の障害者雇用や支援する担当者の配置といった評価項目がある。バリアフリーに配慮した作業設備の整備、専門的な社内研修の実施も求められる。基準を満たした企業の申請に対し厚労相が認定する。
 認定マークと愛称について、厚労省は「障害者が生き生きと働ける明るいイメージで、親しみやすい作品を募集する」としている。メールと郵送で受け付けており、選定結果をホームページなどで公表する。問い合わせは厚労省障害者雇用対策課、電話03(5253)1111。
(共同通信社)