公開日 2017.2.21 深瀬勝範(Fフロンティア 代表取締役・社会保険労務士)
ハロートレーニング(はろーとれーにんぐ)
厚生労働省が実施する公的職業訓練の愛称。2016年11月に選定され、全国の職業訓練実施機関やハローワーク等における愛称の使用を通じて、公的職業訓練に対する理解と制度の活用の促進を図っていくものとされている。
ハロートレーニングには、次の訓練がある。
(1)公共職業訓練
・離職者訓練:ハローワークの求職者で主に雇用保険受給者を対象とする。
訓練期間はおおむね3カ月~1年。無料(テキスト代等は実費負担)。
国(ポリテクセンター)、都道府県(職業能力開発校)および都道府県から委託を受けた民間教育訓練機関等が実施。
・在職者訓練:訓練期間はおおむね2~5日。有料。
国(ポリテクセンター)、都道府県(職業能力開発校)が実施。
・学卒者訓練(高等学校卒業者等向け):訓練期間は1年または2年。有料。
国(ポリテクカレッジ)、都道府県(職業能力開発校)が実施。
・障害者職業訓練:訓練期間はおおむね3カ月~1年。無料。
国(障害者職業能力開発校)、都道府県(障害者職業能力開発校、職業能力開発校)および都道府県から委託を受けた民間教育訓練機関等が実施。
(2)求職者支援訓練
ハローワークの求職者で、主に雇用保険を受給できない者を対象とする。
訓練期間は2~6カ月。無料(テキスト代等を除く)。
厚生労働大臣が認定した民間教育訓練機関等が実施。
2015年度の受講者数は、公共職業訓練の離職者訓練が11万6832人、在籍者訓練が8万5820人、学卒者訓練が5655人、障害者職業訓練が7002人、求職者支援訓練が40,587人であった(都道府県が自治事務として行う訓練および都道府県単独の委託訓練の実績を除く)。