公開日 2014.2.21 深瀬勝範(Fフロンティア 代表取締役・ 社会保険労務士)
THP / Total Health promotion Plan
(てぃえいちぴー / とーたる へるすぷろもーしょん ぷらん)
厚生労働省が1988年から推進している、労働者の心身両面にわたる健康づくりの愛称。
関連指針には「事業場における労働者の健康保持増進のための指針」(一部改定、平成19年11月30日付け 健康保持増進のための指針公示第4号)がある。
THPでは、労働者の健康を保持増進していくためには、労働者の自助努力に加えて、事業者の行う健康管理の積極的推進が必要という考え方に立って、事業主が、労働生活の全期間を通じて、継続的かつ計画的に、労働者の心身両面にわたる健康保持増進を目指すこととしている。
労働者の健康の保持増進のための具体的措置としては、「健康測定」と、その結果に基づいて行われる「運動指導、メンタルヘルスケア、栄養指導、保健指導」などがある。これらの措置は、産業医や運動指導担当者、心理相談担当者、産業栄養指導担当者、産業保健指導担当者などの専門スタッフにより実施されるが、これらスタッフを養成する研修が、中央労働災害防止協会などで行われている。
近年、メンタルヘルスケアや過重労働による健康障害の防止対策などの重要性が増す中で、THPの積極的な推進が望まれている。