公開日 2013.9.27 深瀬勝範(Fフロンティア 代表取締役・ 社会保険労務士)
社会人基礎力(しゃかいじんきそりょく)
経済産業省が提唱する「職場や地域社会で多様な人々と仕事をしていくために必要な基礎的な力」を表す概念。
従来、組織で活動するために必要な能力は、学校教育や日常生活の中で自然と身に付くものと考えられていたが、近年、これらの能力が十分に備わらないまま社会に出てしまい、職場に適応できない、仕事を続けることができない等の問題を抱える者が増えてきた。そこで、経済産業省は、2006年から「社会人基礎力」の概念を提唱し、職場や地域社会で求められる能力を意識的に育成する取り組みを進めている。
社会人基礎力は、次の三つの能力・12の能力要素から構成される。
(1)前に踏み出す力
…一歩前に踏み出し、失敗しても粘り強く取り組む力。能力要素として
「主体性」「働きかけ力」「実行力」がある。
(2)考え抜く力
…疑問を持ち、考え抜く力。能力要素として「課題発見力」「計画力」
「創造力」がある。
(3)チームで働く力
…多様な人々とともに、目標に向けて協力する力。能力要素として「発信力」
「傾聴力」「柔軟性」「情況把握力」「規律性」「ストレスコントロール力」
がある。
経済産業省では、モデル事業やコンテストなどを通じて、社会人基礎力の概念の普及を図っており、学校教育や企業教育でも、それを取り入れたプログラムが実施されるようになってきている。