2012年03月26日掲載

ネットで会社説明会「利用したい」6割【注目調査レポート】


つい数カ月前まで就活生だった学生が、4月から新入社員として企業の仲間入りをします。そんな彼らの就活実態はどのようなものだったのか、インターネットやソーシャルメディアを切り口にした調査レポートで振り返ってみましょう。

◆4人に1人が1年以上の就活

今春入社する20~24歳の男女400名に、就職活動の開始時期を聞いたところ、最も多かったのは「2010年10月頃」の20.5%となりました。また、2010年中に活動を開始した人は全体の54.3%と半数以上を占めています。

就職活動の期間を算出してみると、約1割が「8カ月間」という結果に。3カ月や5カ月という比較的短期間の回答も上位にランクインしましたが、全体的に見ると12カ月以上活動した人が27.0%に上り、4人に1人が1年以上という長期にわたる就職活動を行ったことがわかりました。

◆SNSは友人同士の情報交換がメイン

就活とソーシャルメディアの関係性は日々深まっているように見えますが、今春入社の新入社員はどのような目的でどの程度活用していたのでしょうか。

ソーシャルメディアを「活用していた」と回答したのは全体の27.8%で、Twitterとmixiが肩を並べています。話題性の高さに対してFacebookの利用は控えめですが、ここは今後変化が表れてくる部分なのかもしれません。

さて、ソーシャルメディアの活用方法ですが、多くは「友人への連絡手段として活用していた」(61.3%)と、就活生同士の情報交換ツールという使い方がメインだったようです。「企業の採用情報を入手していた」は45.9%で、ソーシャルメディアを介して企業の情報にアクセスしていた人は、半数程度であることがわかりました。

資料出所:就活ライブチャンネル(クリックで拡大)

◆ネットで利用したい「会社説明会」6割、「面接」3割

ソーシャルメディアはもとより、企業と就活生を直接結ぶ手段としては、まだ発展途上にあると言えそうなインターネット事情ですが、これから期待される役割もありそうです。

この調査では、「会社説明会」と「面接」について、「自宅や外出先などで、PCや携帯を使って受けられるサービス」の利用意向をたずねています。結果、『利用したい』(「ぜひ利用したいと思う」+「やや利用したいと思う」)と答えた人は、「会社説明会」64.3%、「面接」35.0%となりました。

資料出所:就活ライブチャンネル(クリックで拡大)

ネット利用に関する就活生側の需要は今後も増え続けるのか、また、企業側がどれだけそれに応えていけるのか、来年度以降の調査結果にも注目していきたいところです。

2012年春入社の就職活動に関する調査
ソフトバンク・ヒューマンキャピタル「就活ライブチャンネル」調べ
調査期間:2012年2月24日~3月1日
調査対象:この春入社する20~24歳の男女
有効回答数:400名

http://www.softbankhc.co.jp/press/release/2011/20120315/150000.html