ビジネススキルを磨きたい、そのためにまずは資格がほしい――春から気分を一新して、さらなるスキルアップに向けたスタートを切りたいと考えているビジネスパーソンは少なくないはず。今回取り上げた調査結果からは、英語にまつわる回答を中心にピックアップしてみました。
◆スキルアップは「日常業務」で
まず、身につけたいビジネススキルを聞いたところ、1位は「コミュニケーション力」(60.9%)となり、「判断力」(46.8%)がそれに続いています。では、どのようにビジネススキルをアップさせているかたずねると、「日常業務」(52.2%)や「自己投資」(40.2%)などが多く挙がりました。
◆今後のために「TOEICを受けたい」
そんなビジネススキルを支える資格などについては、どのように考えられているのでしょうか。既に取得している資格や検定試験のスコアは、「英検(実用英語技能検定)」(35.6%)が最も多く、次いで「簿記検定」(21.4%)、「TOEIC」(13.8%)と続いています。
さらに今後取得したい資格や検定試験のスコアを聞いたところ、全体では1位「TOEIC」(18.7%)、2位「医療事務資格」(12.1%)、3位「簿記検定」(9.5%)となりました。その理由としては、「何かあった時に備えておきたいから」「将来必要になると思うから」など、今後を見据えた考えを持っている人が多いようです。
ちなみに1位の「TOEIC」については、ビジネスの場で現在英語が必要な人(154名)の40.3%、今後1、2年以内に必要になると思う人(125名)の35.2%が、今後スコアを取得したいと回答しています。
◆受験英語は「役に立たない」半数以上
このように、英語に関する資格や検定試験の需要が高まっているようですが、高校受験または大学受験の勉強で身に付けた英語は、ビジネスの実践の場で役に立っているのでしょうか。
この調査によると、役に立っていると『思わない』(「思わない」+「どちらかといえば思わない」)人が56.8%となり、半数以上の人は「受験英語は役に立っていない」とする結果になりました。ビジネスの場では受験英語があまり活かされていないことがわかります。「ビジネスの実戦で英語を使うことはない」という回答も26.7%に上ったことから、英語そのものが浸透しているのもまだ一部であると言えそうです。
◆調査概要
「ビジネスパーソンのスキルと資格に関する調査」
株式会社GABA調べ
調査対象:ネットエイジアリサーチのモバイルモニター会員を母集団とする20~49歳の男女ビジネスパーソン
調査期間:2012年2月7~9日
調査方法:モバイルリサーチ
調査地域:全国
有効回答数:1000サンプル(有効回答母数から1000サンプルを抽出)
協力調査機関:ネットエイジア株式会社
http://www.gaba.co.jp/companyinfo/release20120309.html