公開日 2012.01.26 深瀬勝範(社会保険労務士、人事コンサルタント)
就職支援ナビゲーター(しゅうしょくしえんなびげーたー)
早期再就職の緊要度が高い求職者に対し、求人開拓から就職に至る一貫した就職支援を個々人ごとにきめ細かく実施する専任の支援員(早期再就職専任支援員)で、全国のハローワークに配置されている。主な業務内容は、履歴書や職務経歴書の個別添削、面接シミュレーションの実施、ジョブ・カードの交付などであり、求職者ごとに担当者を決めて総合的な就職支援を行う。人事労務業務の経験者やキャリアコンサルタント、産業カウンセラーの有資格者などが、ハローワークの非常勤職員となって、その職を実施することが多い。
就職支援ナビゲーターは、若年層の失業率の高止まりや労働力需給のミスマッチが問題となった2003年度から配置が開始され、「再就職支援プログラム事業」を実施する主体として、その数を増やしていった。「再就職支援プログラム事業」は、2010年度には「就職実現プランナー事業」と、2011年度には「就職支援アドバイザー事業」との統合が行われたが、これに伴い就職支援ナビゲーターの数が大幅に増加し、2011年9月末時点で約3300人が全国のハローワークに配置されている。