ジョブカフェ

公開日 2011.07.28 深瀬勝範(社会保険労務士、人事コンサルタント)

ジョブカフェ(じょぶかふぇ)

 都道府県が主体となり、若者に対して就職セミナーや職場体験、カウンセリングや職業相談、職業紹介等の様々な就職支援サービスを1カ所で行う施設のこと。正式名称は「若年者のためのワンストップサービスセンター」だが、喫茶店のように気軽に立ち寄れる場所ということで、この名称が付けられた。

 1990年代の後半になると、「15~24歳」の若年層の失業率は約8%に上昇し、また「フリーター」も約200万人にまで増加した。このような厳しい雇用情勢を背景として、2003年6月に厚生労働大臣、文部科学大臣、経済産業大臣、経済財政政策担当大臣により策定された「若者自立・挑戦プラン」に基づき、若年層の就職支援を行うために各都道府県の主体的取り組みとしてジョブカフェが設置されることになった。

 ジョブカフェの利用対象となる「若年者」は、原則として15歳から34歳までを指すが、都道府県によっては、異なる対象年齢を設定している場合がある。また、サービス内容も地域の実情に合わせて提供されているため、都道府県によって異なっている。

 2009年度においてジョブカフェの利用者数は約193万人、就職者数は約9万人となっており、若年層の就職支援において一定の成果を上げている。