平均値

公開日 2008.10.06 三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社



●代表値の一つ。一般的には、データの総和をデータの個数で割った「相加平均(算術平均)」を指している。相加平均は、異なったデータ群同士の比較分析や基準値の設定(例:労働基準法第12条に基づく「平均賃金」)等、様々な用途で使われている。

●一方、「相乗平均(幾何平均)」は、すべてのデータを掛け合わせたものの累乗根をとった数値である。これは成長率や利率の期間平均を求めるとき等に使われる。

●例えば、投下資本に対する3年間の収益率が、1年目は3.5%、2年目は20.0%、3年目は0.5%だったとする。収益率の相加平均は8.0%となるが、これを使った計算値と3年後の実際の資本総額との間には差異が生じる。このような場合、相乗平均の7.7%を使うと、計算値と実際の資本総額とは一致する。

●相加平均と相乗平均を求める式は、[算式](右上参照)のとおりである。

●平均値は、最も一般的な代表値であるが、極端に高い(低い)データがあると、その影響を受けやすいという短所もある。平均値を使うときには、ヒストグラム(度数分布図)等によってデータの分散状況も確認することが望ましい。



■関連用語
 代表値
 単純平均
 加重平均
 外れ値