四分位数

公開日 2008.10.06 三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社


●複数のデータを数値の小さい順に並べて、含まれるデータの個数が等しくなるように四つの節に分けたとき、それぞれの節の境目にある数値のこと。小さいほうから順に「第1四分位数」「第2四分位数(中位数)」「第3四分位数」という。

●第1四分位数と第3四分位数との間の範囲を「四分位範囲(中央分布範囲)」と呼ぶ。四分位範囲は、上下25%のデータを除いた、「標準的」な半数のデータが存在する範囲ととらえることができる。

●同様に、データを10の節に分けた場合の節の境目にある数値を「十分位数」といい、小さいほうから順に「第1十分位数」、・・・「第9十分位数」という。第1十分位数と第9十分位数との間は、最高値と最低値付近のデータを除いた、「通常、発生しうる」80%のデータが存在する範囲ととらえることができる。
 
●厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」の分布特性値には、年齢階級別、役職別等に区分けされて賃金の四分位数や十分位数が掲載されている。賃金分析においては、これらの統計データによる分位数と自社の賃金の平均値との比較も行われるようになってきている。


■関連用語
 中位数
 分散係数