中位数

公開日 2008.10.06 三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社


●代表値の一つで、複数のデータを値の大きさの順に並べたとき、中央にくるデータの値のこと。対象となるデータ数が偶数の場合は、中央にある二つ値の平均値となる。「中央値」「メディアン」ともいう。

●平均値と比べると、中位数は極端に高い(低い)値のデータの影響を受けにくいという特徴がある。
 このような値を含むデータ群の代表値としては、平均値よりも中位数のほうが適している。

●例えば、7名の従業員の賃金が、それぞれ50万円、42万円、41万円、40万円、39万5000円、39万円、38万円だったとする。平均値は41万3571円となるが、これは7名の賃金の中でも高いほうに位置づけられるものとなる。このように平均値は極端に高いデータの影響を受けてしまうことがあるので、このような場合には、中位数の40万円のほうが代表値として適している。

●厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」の分布特性値には、賃金階級ごとの人数分布や中位数も示されている。賃金の世間水準をとらえるときには、平均値だけではなく、これらのデータも活用することが望ましい。


■関連用語
 平均値
 四分位数