技能教育

公開日 2010.12.05 プライスウォーターハウスクーパース株式会社

 

技能教育とは、企業や生産活動・サービス活動において、社員個人の身に付いている作業方法等のスキルを教えていくことをいう。戦後の経済成長に伴う技能労働力不足対策として政府が職業訓練法(現在の職業能力開発促進法)を設置して職業訓練を強化したことから普及し始めた。

●各企業でも、労働者がもっている一定の技能を一定の基準によって検定/公証する国家検定制度(技能検定制度)の推奨や、技能オリンピックへの参加、社内技能教育体系の整備などにより、技能教育強化に努めてきた。

●公共職業訓練を行う機関としては、国立の職業能力開発促進センター、職業能力開発短期大学校、都道府県等が設置する職業能力開発校などの公共職業開発施設がある。

●また、開発途上国への技術移転により、その国の経済社会の発展に貢献することを目的として、外国人受け入れを拡充し、技能教育を実施する技能実習制度も1993年より発足している。

●近年では、団塊の世代が大量退職を迎える中、彼らがもっている技能が職場から失われるとする、いわゆる「2007年問題」とも絡んで、技能教育の在り方が注目を浴びている。


■関連用語
 技能伝承
 キャリア開発
 キャリア形成促進助成金制度