公開日 2007.12.13 プライスウォーターハウスクーパース株式会社
●役職任期制とは、(特定の)役職に就く際、任期年数に一定の年限を設ける制度のことを指す。年功序列的要素が強かった時代から、能力・成果主義へ移行する過程で、組織を活性化し、若手社員の登用を進める――という観点から導入され始めた。同様の制度に役職定年制がある。
●高年齢者雇用安定法の改正(2006年4月施行)により、定年の引き上げや60歳以上の継続雇用制度導入が義務化され、日本全体で組織の平均年齢が上がる傾向にある。そのため、年齢が比較的高い社員が増え、長期にわたり同じ役職に就くことが想定される場合などには、役職任期制は「組織の若返り」という観点で有効な制度である。
●ただし、あらかじめ任期が決まっているため、対象社員の任期終了前後のモチベーション維持が難しく、任期満了後の配属等の問題もある。