公開日 2007.12.13 プライスウォーターハウスクーパース株式会社
●加点評価とは、被評価者の失敗・欠点に注視し減点していく(減点法)のではなく、良い点に着目して加点する、育成を重視した評価方式を指す。また、被評価者の良い点(自主性、<創造性など)を評価するという、会社の方針をいう場合もある(加点主義)。
●評価方式として採用する場合は、加点評価項目を通常評価項目の欄外に設定し、通常の評価に加算する形で評価する。または、業績評価、能力評価による評点に加点するなど、評価項目の一つとみなすこともある。結果の反映の仕方はまちまちであり、賃金や昇進などと直接には連動しない場合もある。
●なお、管理職等組織の上層部に対して導入されることはほとんどなく、一般社員のモチベーション向上、特に近年ではチャレンジ精神や創造性の醸成のために利用されることが多い。加点評価の対象となるものは企業によって様々で、ボランティア等の社外活動、自己啓発なども評価対象に含まれる場合がある。大企業など、新卒社員を常時多く採用する企業や、業務に創造性、独創性を要求される組織(部署)で導入されるケースが多い。
●近年では、業績評価や、目標を明確に設定し評価する目標管理制度が増えつつあり、直接賃金や昇進に影響する加点評価を行っている例は少なくなっている傾向にある。むしろ、加点評価を採用する企業では、社員のモチベーション維持のため、加点主義の考え方を推奨する企業が多い。
■関連用語
能力評価
業績評価
コンピテンシー
目標管理