360 Assessment/360-degree feedback

公開日 2007.11.07 プライスウォーターハウスクーパース株式会社



360度評価(360 Assessment/360-degree feedback)とは多面評
 価
とも呼ばれ、上司が部下を評価する一方向からの評価(垂直的評価)だけではなく、同僚、他部門の担当者、顧客等といった複数・多方向からの複合評価を行うことを指す。

●複数の異なる視点から1人の被評価者を評価するため、単一評価者(通常は上司)が気付かなかった貢献や能力が浮かび上がることがある。これらを材料にして、本人にフィードバックすることにより、評価の客観性を高めることができる。また、垂直的評価と組み合わせて行う場合でも、複数の視点による評価により、評価者(上司)に気付きを与えることができ、マネジメント能力の開発・促進を期待できる。

●水平的評価と同様、垂直的評価や業績評価などの補助的な評価として利用されることが多く、単独の評価方法として用いられる場合はほとんどない。360度評価の場合、評価者が被評価者に期待する役割が個々に異なる場合が多く、相反した結果が現れることがあるので、運用には注意が必要である。
 (例:営業に対する評価について、顧客としては無理な納期に対応してくれれば高い評価をつけるが、業務・製造部門としては無理な納期を押し付けることとなるため「協調性がない」という低い評価をつける、等)

■関連用語
 水平的評価
 垂直的評価