中心化傾向

公開日 2007.11.07 プライスウォーターハウスクーパース株式会社



中心化傾向とは、人事評価時に評価者が陥りやすい傾向の一つで、優劣にかかわらず、評価者が被評価者の評価を「中程度」とつけてしまう傾向のことを指す(評点が1~5の評価の場合、3の評価)。

●評価者が中心化傾向に陥る理由として下記が挙げられる。
 (1)部下、または部署全体の仕事・業績を把握していない
 (2)評価制度への不信(個人ごとに差をつけることに抵抗感があり、結果は部署全体で享受すべきと考えるなど)
 (3)評価基準が不明確 など
 
●近年、成果によって評価の差をつけることが求められることが多くなっている中、中心化傾向は制度自体の形がい化を招きかねない。それを解決するためには、評価者訓練などを行うことにより、評価者への適切な指導をし、あらかじめ評価結果を正規分布させるなどのルールを作ること等が有効である。

■関連用語
 寛大化傾向
 ハロー効果
 評価者訓練