公開日 2007.11.07 プライスウォーターハウスクーパース株式会社
●コンピテンシー(Competency)とは、能力評価の一種で、業務において発揮された能力(行動)のことを指す。コンピテンシーと能力を同義に扱う組織もあるが、能力評価がややもすると潜在的な能力に対する評価を示す場合があるのに対し、コンピテンシーは、一定期間に「発揮された」能力(すなわち行動)を評価するという意味合いが強い。
●近年では成果重視の評価制度が一般的なっているので、能力評価においても潜在的な能力ではなく、コンピテンシーを用いる傾向が強い。
●本来コンピテンシーとは、1970年代に米国のマクレランド(D.C.McClleland)博士が成功者の行動を分析し、共通する行動特性を見出し、人材選抜や育成の指針に役立てようとしたことを起源とする。従来、職務および成果中心の評価が主流であった米国では、コンピテンシーは斬新な考え方であり、広く浸透した。一方、日本では潜在的な能力を評価する能力評価がすでに存在していたこともあり、浸透するのに時間がかかった。
■関連用語
能力評価
業績評価