競争戦略

公開日 2011.03.01 和田東子(HRDジャーナリスト)

競争戦略(きょうそうせんりゃく)

アメリカの経営学者マイケル・E・ポーターが提唱した経営戦略論。自社の業界構造を分析し、自社が競合に対して優位なポジションを選ぶ方法(戦略)を示している。

ポーターは業界の構造分析を行うための「5つの競争要因/ファイブフォース分析」、業界内部の構造を分析するための「グループマッピング」、企業活動を主活動と支援活動に分類し、その総合的な価値を高めるための「バリューチェーン」など、今日でも重視されているさまざまなフレームワークを提示した。

ポーターの競争戦略論は、『Competitive Strategy』(競争の戦略、1980年)、『Competitive Advantage』(競争優位の戦略、1985年)、『Competitive Advantage of Nations』(国の競争優位1990年)によって完成された。この三冊は「ポーター三部作」ともいわれ、今日でも多くの実務家や研究者に読み継がれている。


■参考文献
『新訂 競争の戦略』マイケル・E・ポーター著(ダイヤモンド社、1995)
『ポーター教授『競争の戦略』入門』グローバルタスクフォース著(総合法令出版、2004)

競争戦略_5つの競争要因のイメージ