公開日 2011.03.01 深瀬勝範(社会保険労務士、人事コンサルタント)
インデペンデント・コントラクター(インデペンデント・コントラクター)
期限付きで専門性の高い仕事を請け負う、独立した個人のこと(以下、「IC」と表記)。「独立業務請負人」と訳される。
企業に雇用されず、業務単位の請負契約を結んで活動するために、本人にとっては、専門性を活かしつつ自由な働き方ができるというメリットがある。一方、企業にとっては、必要な業務だけを発注することができるため、正社員を雇うよりもコストを低く抑えられるというメリットがある。
アメリカでは、ホワイトカラーが独立するときの手段として1990年代からICが広がり始め、2005年2月現在、その数は1030万人、就業人口の7.4%を占めると言われている(アメリカ労働統計局の発表)。
日本においても「雇わない、雇われない」働き方として、2000年頃から注目を集めるようになり、主に情報技術や商品企画等の分野でICが出現するようになった。しかし、「請負契約に左右される不安定な働き方を個人が望まないこと」、「企業は専門性の高い業務は社内で対応しようとするため、ICが活用される場面が少ないこと」などの理由により、その数はあまり増えてはいないものと考えられている。