公開日 2009.08.07 三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社
●0か1の値をとる変数。性別などの定性的なデータ(名義尺度)を説明変数に含めた回帰分析を行う場合、それを「女性=0、男性=1」などの数値に置き換えることがあるが、この置き換えた数値をダミー変数という。
●ダミー変数を使うことによってデータ群の特徴を適切に表すことができる場合がある。例えば、別図のように示される年齢別賃金は、ダミー変数を使って、次
の回帰式で表すことができる。
y = 5000 x + 100000 + ( 20000×ダミー変数)
ただし、y:賃金、x:年齢、
ダミー変数:女性は0、男性は1
ここでは、散布図から賃金に年齢以外の要素(性別)が関係していることが読み取れるため、性別をダミー変数において、年齢・性別と賃金との重回帰分析を行い、この回帰式を算出している。
●なお、ダミー変数の項目は複数であっても構わない。例えば、上記の例でいうと、首都圏で勤務している者に手当を付与している場合には、性別と勤務地(首都圏以外=0、首都圏=1)の2項目をダミー変数において、年齢、性別、勤務地と賃金との重回帰分析を行うこともできる。
■関連用語
回帰分析