公開日 2009.07.17 三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社
●消費者が購入する商品(財やサービス)の価格(物価)の変化を客観的に表す数値。総務省統計局により、原則として毎月26日を含む週の金曜日に、前月の結果が公表される。
●消費者物価指数の算出では、家計で消費する商品と数量を基準時の状態に固定し、これに要する費用の変化の割合を計算する(このような算出方法を「ラスパイレス式」という)。指数計算に組み込まれる品目は、家計の消費支出の中で重要度が高い、価格変動の面で代表性がある等の観点から選定された585品目(帰属家賃4品目を含む)である。
●消費者物価指数は、昇給率や地域間の賃金格差を決定するときの判断材料として使われることがある。例えば、消費者物価指数の上昇率にあわせて賃金のベースアップを設定する、指数が高い地域に地域手当を加算することなどが行われている。
●また、賃金の購買力を示す「実質賃金」は、額面上の賃金(「名目賃金」)を消費者物価指数で割って算出する。実質賃金は、賃金の時系列分析や国際比較などで使われている。
■関連用語
ラスパイレス式
実質賃金
名目賃金