公開日 2009.07.17 三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社
●企業間で取引される財の価格の変化を表す数値。日本銀行調査統計局が毎月調査し、速報値を翌月の第8営業日に、確報値を翌々月の速報公表日に公表する。
●主な分類指数としては、国内市場向け国内生産品の生産者出荷・卸売出荷段階の価格を調査した「国内企業物価指数」、輸出品が積み出される段階の価格を調査した「輸出物価指数」、輸入品が日本に入着する段階の価格を調査した「輸入物価指数」の3指数がある。指数決定に採用される品目数は、国内企業物価指数で863品目(参考指数の採用品目を含む)、輸出物価指数で213品目、輸入物価指数で268品目である(2009年6月)。
●企業物価指数は、景気動向ひいては金融政策の判断材料として、あるいは企業間の商取引における値決めの参考指標として使われている。ただし、消費者物価指数のように労働者の生活に関わる費用を集計したものではないため、賃金決定の資料等として使われることはない。
●企業物価指数は、「卸売物価指数(WPI)」が2000年の基準改訂時に改められたものである。なお、企業間で提供されるサービスの物価変動をとらえた指数は「企業向けサービス価格指数(CSPI)」という。
■関連用語
消費者物価指数