コース別人事制度

公開日 2010.12.05 プライスウォーターハウスクーパース株式会社



コース別人事制度とは、「専門職コース」等を従来の管理職コースと共に併設し、複数のキャリアパスを社員に提示する制度のこと。「複線型人事制度」とも呼ばれる。

●例えば技術者や研究者を対象とする専門職コースの他、地域限定職・一般職(事務職)といったコース別管理をしている会社も多い。

●管理職に相当する年代で、かつ優秀な社員であっても、部下をもたずに自分自身の職務に専門家として没頭したい人も多く存在する。そもそも、そのような優秀な人材を継続して処遇するために設けられた制度が専門職制度である。

●コース別人事制度の導入状況は、日本生産性本部の2007年調査によると、約4割となっている。但し、実際の運用に関しては、役職ポスト不足を解消、管理職不適合者の行き場の創設を目的として専門職コースが使用されるケースも少なくない。画一的なキャリアパスを強制しないことによって組織の活性化をねらった制度であるが、当初の目的どおり運用できているとはいい難く、まだ課題は残っている。


■関連用語
 キャリア開発