公開日 2007.09.05 プライスウォーターハウスクーパース株式会社
●資格制度とは、組織上のポジションである部長・課長などの肩書き・役職とは別に、人材を格付けする制度を指す。
●日本で最も一般的な資格制度は、「職能資格制度」である。職能資格制度は、職務遂行能力(職能)を職能要件書等で定義し、能力で等級を決定する仕組みである。図のように参与・参事といった資格や3等級・4等級のような資格名が一般的である。
●職能資格制度は、ポストの有無にかかわらず、昇格をさせることでモチベーションを高めようとする考え方が背景にあり、日本では1970年代後半以降導入が進むこととなった。
●職能資格制度は、潜在能力があると見なされた人は、昇格しやすくなり、実質的な年功的運用に陥る傾向がある。それにより高人件費を生み出す原因となってしまったため、近年職能資格制度に代わって、実際に就いている仕事を評価する「職務等級制度」の導入を検討する企業が増えてきた。
■関連用語
職能資格制度
職務等級制度