ラスパイレス式

公開日 2009.03.23 三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社



●データの構成が異なる2グループについて、基準とする側のデータ構成にあわせた加重平均を算出して数量比較を行う方法。消費者物価指数やラスパイレス指数(公務員給与をと民間給与とを比較した指標)の算出において用いられている。

●例えば、A社とB社の給与水準をみる場合、平均額では、両社の年齢構成等の違いが影響してしまい、正確な比較とはいない。そこで、B社の年齢構成にあわせてA社の給与の加重平均額を算出して比較する。これを「ラスパイレス比較」といい、また、A社の加重平均を比較の基準としたB社の平均で割り指数化したものを「ラスパイレス指数」という。

●これに対して、調査対象となるA社の構成にあわせたB社の加重平均を算出することを「パーシェ式」という。また、ラスパイレス式とパーシェ式との幾何平均をとることを「フィッシャー式」という。

●時系列でデータの変化をみる場合、ラスパイレス式は、他の二つの算式と比較すると、正確性にはやや劣るが、最も簡便に行うことができる。このため、指数の算出において最も多く使われている。